【ロンドン共同】オーストリアの画家クリムト（1862～1918年）の晩年の肖像画「扇を持つ女性」が27日、ロンドンで競売大手サザビーズの競売にかけられ、7400万ポンド（約135億円）で落札された。手数料を含む売却額は8530万ポンド。英メディアが伝えた。クリムトの死去後、アトリエのイーゼルに置かれているのが見つかり、最後の傑作とされる。
落札したのは香港のコレクター。欧州美術品オークションとしては、彫刻家アルベルト・ジャコメッティの作品「歩く男1」を上回り、最高額になったという。
「扇を持つ女性」は背景に鳳凰やハスの花などが描かれている。
