サザン10年ぶり茅ケ崎凱旋ライブへ 地元早くも盛り上がり

10年ぶりにサザンオールスターズのライブが行われることになった茅ケ崎公園野球場=茅ケ崎市中海岸3丁目

 茅ケ崎市出身の桑田佳祐さん(67)率いる人気バンド「サザンオールスターズ」が今秋、茅ケ崎公園野球場(同市中海岸3丁目)で野外ライブを開催することが決まった。今年はデビュー45周年の節目で、「故郷」での凱旋ライブは10年ぶり3回目。突然の吉報にファンは熱狂し、地元は早くも盛り上がりをみせている。3カ月後の祭典に向け、サザンの「聖地」は“熱い胸さわぎ”が続きそうだ。

 「茅ケ崎ライブ2023開催決定!」。6月24日深夜のラジオ番組。デビュー45周年の前夜に桑田さんが発表したサプライズに、地元は歓喜に包まれた。

 茅ケ崎の海岸近くにある球場での野外ライブは2000年と13年にも開かれ、ともに全国からファンが殺到してまち全体がサザン一色に染まった。今回は9月27、28、30日と10月1日の4日間。7月17日からは4年ぶりとなる新曲を3カ月連続で配信するといい、地元は夏本番に向けた盛り上がりに期待を膨らませている。

 「桑田さんの『茅ケ崎愛』の現れじゃないかな」。JR茅ケ崎駅近くのサザン通り商店街で茶店を営む小林健二さん(73)は声を弾ませる。桑田さんと同じ小中学校の6年先輩で、弟は桑田さんの同級生だ。

 店の向かいにはサザン結成30周年の08年に作られた「茅ケ崎サザン神社」が立ち、「今回のライブが決まってから、ファンが行列をつくることもある」という。神社の壁に掲げられたメッセージボードには「茅ケ崎ライブ当選祈願」「プラチナチケット当たりますように」といった書き込みがずらり。小林さんは「やはり影響力はすごい。野球場は観客数も限られるのに、地元を選んでもらって本当にうれしい」と笑顔を見せた。

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