バイデン大統領は睡眠時無呼吸症 治療機器を使用

演説をするバイデン米大統領=28日、シカゴ(AP=共同)

 【ワシントン共同】バイデン米大統領が睡眠時無呼吸症候群の治療を行っていることが分かった。ホワイトハウスが28日、米メディアに認めた。治療法「CPAP」の機器を使用しているという。この機器は就寝時、圧力がかかった空気を鼻から吸うことで気道の開きを保ち、呼吸を安定させるために使われる。

 民主党のバイデン氏は2024年大統領選で再選を狙うが、高齢のため2期目の職務遂行能力を不安視されている。身体の衰えや健康状態に一層注目が集まりそうだ。

 米政府関係者によると、バイデン氏は08年から睡眠時無呼吸症候群だと公表し、睡眠の質を向上させるため数週間前に機器の使用を始めた。機器は鼻を覆うマスクのような形状で、バンドで顔に固定する仕組み。バイデン氏が28日にホワイトハウスで記者団の質問に応じた際、頬にバンドを装着した跡が残っていた。

 ニューヨーク・タイムズ紙によると、21、23年に公表されたバイデン氏の健康診断結果は睡眠時無呼吸症候群について触れていなかった。就任前に鼻腔の手術を複数回受けたが、完治していなかったという。

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