LRT軌道内歩く催し、申込者2500人 当選倍率18倍超のプラチナチケットに 宇都宮

習熟運転中のLRT=6月上旬

 栃木県宇都宮市は28日、次世代型路面電車(LRT)の開業記念事業「レールウオーク」の申込者が2568人に上っていると明らかにした。応募締め切りまで1週間を残し、すでに当選倍率は18倍を超え、LRTへの注目度の高さを表した形だ。開業前にしかできない限定イベントだけに、プラチナチケットとなりそうだ。

 佐藤栄一(さとうえいいち)市長が同日の定例記者会見で明らかにした。

 レールウオークの開催日は7月29日。清陵高校前停留場付近から市中心部方面への軌道内を往復約2キロ歩く。高架上を歩くため見晴らしのよい眺めを楽しめるほか、折り返し地点に配置した車両をバックに記念撮影もできるという。定員は計140人。

 今月2日から申し込みをスタートし、5日時点で定員を超える343組が応募。以降、右肩上がりに申し込みが増え、28日時点で1157組、倍率は18.3倍となった。市LRT整備課では「車両基地やライトラインの見学会も人気で倍率も高かったが、これほどの倍率は初めて」と人気ぶりに驚いている。

 応募締め切りは7月5日で、今後も応募者が増えることも予想される。開催日や回数を増やすなどの対応について、同課担当者は「習熟運転や試運転などのスケジュールを考えると、さらに日程を取るのは厳しい」としている。

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