11年ぶり「警報レベル」 夏風邪ヘルパンギーナ

 富山県は28日、夏風邪の代表的疾患であるヘルパンギーナの第25週(6月19~25日)の患者数が1定点医療機関当たり6.86人で、「警報レベル」の開始基準値6.0を超えたと発表した。乳幼児を中心に流行するウイルス性感染症で、警報レベルとなるのは2012年7~8月以来となる。

 県によると、ヘルパンギーナは5月から夏季にかけて流行する。2~4日の潜伏期のあと、40度近くの高熱が出る。口の中に水疱(すいほう)ができ、のどの痛みで十分な飲食ができず、脱水状態となる可能性がある。発熱に伴うけいれんにも注意が必要だとしている。

 県内では21週(5月22~29日)に1定点機関当たりの患者数が2.62人となり、22週(同29日~6月4日)が4.69人、23週が(同5~11日)4.76人、24週(同12~18日)が5.21人と増えてきている。全国的にも増加傾向にあるという。県はおむつ交換の後や食事前などの手洗い、集団生活でのタオルの共用を避けるように呼び掛けている。

© 株式会社北國新聞社