全スクリーンに立体音響 イオンシネマとなみ1日開業

寝そべって鑑賞できるコンフォートシートが設置された劇場=砺波市のイオンモールとなみ

  ●内覧会と試写会

 7月1日にイオンモールとなみ(砺波市)に開業する「イオンシネマとなみ」の内覧会と試写会は28日、同シネマで開かれた。五スクリーン(414席)はイオンシネマの中では最も小規模だが、国内で初めて全スクリーンに立体音響技術「ドルビーアトモス」が導入された。関係者約80人が臨場感のある映像と音楽を一足早く楽しんだ。

  ●最新技術を導入

 同市初の複合映画館(シネマコンプレックス)で、砺波市は2015年7月のイオンモールとなみ開業時から、映画館の開設を要望していた。スクリーンの座席数は最大が110席、最少は36席。寝そべって鑑賞できるコンフォートシートなど3種類の座席がある。インターネットで予約した客向けにチケットレス入場を取り入れた。飲食売店にはセルフオーダーシステムも導入した。

 ドルビージャパン(東京)によると、「ドルビーアトモス」は天井など劇場を囲むように設置したスピーカーで臨場感のあるサウンドを楽しめる。国内31カ所39スクリーンで取り入れられ、全スクリーンでの導入はイオンシネマとなみが初めて。

 試写会では「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」が上映された。イオンモールとなみ製作の「チューリップマン」が登場する鑑賞マナーを呼び掛ける1分間映像も披露された。

 イオンシネマとなみの内野巧総支配人、ドルビージャパンの尾崎卓也シネマ&コンテンツソリューション部長があいさつした。

 夏野修市長は「砺波の魅力であり、シンボル的な施設だ」と話した。砺波商工会議所の米原嘉孝会頭は「名画も上映して、若者から高齢者が集う映画館に成長してほしい」と期待した。7月1日にオープニング式典が行われ、8作品を上映する。同1、2日に来館者2千人に記念品を配る。

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