県に支援求める声続々 千里浜海水浴場断念で

  ●本紙報道受け県議会委 「市と相談する」

 羽咋市千里浜海岸で今夏、地元の浜茶屋が海水浴場の開設を断念したとの28日付の北國新聞報道を受け、同日に開かれた石川県議会商工観光公安委員会で、県に支援を求める意見が相次いだ。人気観光地であり、能登全体の誘客に影響を与えかねないと不安視する声が上がり、県側は「どのような方策が可能か、市と相談していく」とした。

 地元の稲村建男委員(自民)は、本紙記事を紹介し、「能登の観光にダメージになる。地元と知恵を絞らないといけないし、観光資源を守る観光戦略推進部の役目だ」と県側の考えをただした。竹内政則同部長は「安全面など県としてできる対応を考えていきたい」と答弁した。

 中村勲委員(自民)は「観光全体に響く問題だ。世界、全国から観光客が来ても(海水浴場がなく)砂浜と海だけでは寂しい」と訴えた。竹内部長は「観光資源として貴重なものであり、問題意識を持って相談したい」と述べた。

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