ガスを鉄道輸送 キオクシア岩手に供給のジャパンマテリアル

 キオクシア岩手(北上市)に半導体製造向け特殊ガスを供給するジャパンマテリアル(三重県菰野(こもの)町、資本金13億1781万円、田中久男社長)は、ガスの鉄道輸送に着手した。トラック運転手の残業規制強化で人手不足が予想される「2024年問題」を見据えた対応で、24年度に県内供給量の20%を鉄路に切り替える計画。二酸化炭素(CO2)排出量の半減と安定供給につなげる。

 ガスを積んだ貨物列車は、供給拠点となる三重県四日市市から丸一日かけて27日昼過ぎにJR水沢駅に到着した。駅からはトラックで同社北上事業所に運んだ。これまでは全量をトラックで運んでいたが、鉄路の場合も運搬時間は変わらない。

 取り組むのは同社とJR貨物(東京)、貨物自動車運送業の日本トランスシティ(四日市市)の3社。試験を重ねて23年度内の本格運用を目指す。

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