「生涯忘れられない思い出」アーセナル移籍のハヴァーツがチェルシーに感謝…一方、手紙での別れに苛立ち「このような形は腹立たしい」

[写真:Getty Images]

アーセナルへの完全移籍が決定したドイツ代表FWカイ・ハヴァーツが、チェルシーへ別れの手紙を送った。

【写真】ハヴァーツがチェルシーへ最後の別れ

28日、アーセナルはハヴァーツの獲得を発表。長期契約を締結し、背番号は「29」に決定した。

レバークーゼンのアカデミー育ちで、2016年にプロ契約。4シーズンで150試合に出場し46ゴール31アシスト。2020年夏にチェルシーへ加入すると、3シーズンで139試合32ゴール15アシストを記録。チャンピオンズリーグ(CL)、UEFAスーパーカップ、クラブ・ワールドカップと3つのタイトルを獲得してきた。

ドイツ代表でも35試合で13ゴールと中心的な活躍をしているハヴァーツ。チェルシーにCL優勝を手繰り寄せるゴールを決めたハヴァーツは、手紙という形で気持ちを伝えることに憤りを感じているとした。

「チェルシーを去ることについての僕の考えを、新たなチームに加わることについての考えよりも先に、まず僕自身から聞いて欲しかった」

「これは僕のスタイルではないし、このような形でみんなが聞かされなければならないことが腹立たしい」

「この手紙は、すべてのファンに向けて重い気持ちで書いている。大きなサポートをありがとう。チャンピオンズリーグ優勝という夢を一緒に達成できた!」

ただ、手紙ではこの3シーズンを振り返り、多くの感謝の気持ちを綴ることに。チェルシーへの思いを改めてファンに伝えている。

「今日、僕は感情を言葉で言い表すことができない岐路に立たされている。僕の第二の故郷となったクラブ、そしてこの素晴らしい旅を通して僕を支えてくれた素晴らしいファンに別れを告げるため、重い気持ちでこの手紙を書いている」

「僕たちは共に、良いことも悪いことも、喜びも痛みも経験した。この数年間、チェルシーのサポーター、スタッフ、監督、チームメイト1人1人に感謝したい」

「3年前にチェルシーに加入したことは、僕の人生において大きな瞬間であり、誇りと感謝、そしてスポーツ面での多くの成功だけを胸に振り返っている」

「最初のシーズンのチャンピオンズリーグ優勝から、スーパーカップ、クラブ・ワールドカップでの優勝、そして別れを告げるまで」

「これは僕にとって決して忘れることのできない旅だった。チェルシーで過ごした毎秒毎秒、僕はピッチ内外でクラブを代表することが何を意味するのかを理解した。みんなが僕のことを覚えていてくれることを願っている。生涯忘れられない思い出を振り返っている」

「このクラブは僕の心の中に永遠に残るだろうし、一生の友達ができた。チェルシーの歴史の一部になれたことは光栄だった。ありがとう」

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