奥華子さん3年半ぶり活動再開 船橋出身のシンガー・ソングライター 市民文化ホールで5月公演、地元市長に報告

笑顔で活動再開を報告する奥さん=28日、船橋市役所

 5月に3年半ぶりのソロコンサートを地元の船橋市で開催したシンガー・ソングライターの奥華子さん(45)が28日、同市役所を訪れ、松戸徹市長に活動再開を報告した。2019年のイベント出演を最後に「充電のため」活動を休止していた奥さんは「大好きな船橋でリスタートできてうれしい。生まれ育った地元に恩返しできる日が来るように頑張りたい」と意気込んだ。

 活動再開の場に選んだ船橋市民文化ホールで5月にコンサートを行い「ファンの皆さんが待っててくれたのが伝わってきて、涙をこらえながら歌った。もっと歌いたい気持ちになって他の公演を決めた」と振り返った。

 松戸市長から楽曲制作の仕方について問われると、「(出身の)七林中学の前のポストが歌詞に出てきたり、中学高校時代のことを歌っている曲が多い」と、船橋での生活が原点になっていると明かした。市内のすし店「しゃり膳」でアルバイトしていたエピソードも披露して笑いを誘った。

 休養中の過ごし方については、専ら自宅で韓国ドラマを見ていたという。「疲れて休もうと思っていたらちょうどコロナで世の中が静かになり、休んでいても気付かれなかった」とおどけた。

 松戸市長が「またぜひ船橋でお願いします」と地元公演を求めると、「キーボード一本で歌います」と笑顔で応えた。

 奥さんは県内などで行った路上ライブを通じて注目を浴び、05年にメジャーデビュー。新京成線の駅で流れる構内放送を担当するなど地元愛にあふれた活動を行っている。今後は全国各地でコンサートを開く。

活動再開を報告する奥さん(左)=28日、船橋市役所

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