ナチス戦犯アイヒマン 処刑までの最後の日々 「6月0日 アイヒマンが処刑された日」公開決定

ナチス戦犯のアドルフ・アイヒマンが処刑されるまでの最後の日々を、史実を基に描いたヒューマンドラマ「6月0日 アイヒマンが処刑された日」が、2023年9月8日より劇場公開されることが決まった。

第二次世界大戦時、ナチス親衛隊中佐としてユダヤ人の大量虐殺に関わったアドルフ・アイヒマンは、終戦後逃亡しブエノスアイレスに潜伏していた。イスラエル諜報特務庁により潜伏先のブエノスアイレスで1960年に捕らえられ、1961年12月に有罪が確定した。すべての訴状で有罪となったアイヒマンの処刑は、イスラエルの「死刑を行使する唯一の時間」の定めに基づき、1962年5月31日から6月1日の日が変わる真夜中に執行された。

処刑後アイヒマンの遺体を焼却するため、秘密裏に焼却炉の建設が進められる。宗教的・文化的にも火葬を行なわないイスラエルで、この”世界史の大きな節目”に深く関わることとなった焼却炉を作る工場の人々、そこで働く13歳の少年、アイヒマンを担当する刑務官、ホロコーストの生存者である警察官といった市井に生きる人々を通して、これまで描かれることのなかったアイヒマン最期の舞台裏がドラマチックに描かれる。

監督・脚本を務めたのはグウィネス・パルトロウを姉に持つジェイク・パルトロウ。「マッド・ガンズ」「デ・パルマ」などを監督してきたジェイク・パルトロウにとって初の外国語作品となる。イスラエルで取材を進める中、「実際に焼却炉を作った人の息子をインタビューしたのがきっかけでこの物語が生まれたんです。火葬を行わない文化・宗教において、それが実行された事実に興味を覚えました」と、ストーリー作りの発端を明かしている。共同脚本にイスラエル出身のトム・ショヴァルを迎え、ヘブライ語で脚本を完成。イスラエルとウクライナで、スーパー16mmフィルムで撮影された。

【作品情報】
6月0日 アイヒマンが処刑された日
2023年9月8日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
配給:東京テアトル
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