ワグネル戦闘員「脅威にならず」 ベラルーシ受け入れでウクライナ

28日、ウクライナ首都キーウで開かれた記者会見で発言するゼレンスキー大統領(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、ロシア民間軍事会社ワグネルの部隊が今も東部ルガンスク州にいると述べた。ベラルーシが戦闘員を受け入れる用意があると表明したことについては、北部国境付近の情勢に変化はなく、脅威にはならないとの見方を示した。

 一方、ロシアメディアのモスクワ・タイムズは28日、ウクライナ侵攻でロシア軍の副司令官を務めるスロビキン航空宇宙軍総司令官が逮捕されたとの国防省関係筋の情報を伝えた。ワグネルの武装反乱に関連しているというが、真偽は不明。米紙ニューヨーク・タイムズは27日、同氏が武装反乱の動きを事前に把握していたと報じていた。

 24日の反乱収束後、同氏だけでなく、ワグネル創設者プリゴジン氏が更迭を求めていたゲラシモフ参謀総長も公に姿を見せておらず、臆測が飛び交っている。

 今後、どれくらいのワグネル戦闘員がベラルーシ行きを選ぶかは見通せない。だがベラルーシに逃れたプリゴジン氏が、独立した強力な部隊を再結集するのは困難とみられる。

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