足利サイクルツーリズム 推進協がモデルルート試走会 渡良瀬川堤防など駆ける

笑顔でモデルルートを走行する早川市長(右)ら

 【足利】サイクルツーリズム事業に取り組む市は28日、市観光協会などでつくる「足利サイクルツーリズム推進協議会」が検討しているモデルルートの試走会を開いた。早川尚秀(はやかわなおひで)市長をはじめとする同協議会のメンバーら25人が走行環境を確認した。

 ルートは太平記館(伊勢町3丁目)を発着点に、市中心部を流れる渡良瀬川と南部を流れる矢場川の堤防上にあるサイクリングロードなどを走る。1周約30キロ。

 参加者は川沿いの緑地や公園に立ち寄りながら順調に走行。昼食休憩を挟み約4時間後にゴールした。

 参加者からはトイレやベンチ、自動販売機の設置を望む声があった。自転車での走行が難しい細い道があったとの意見も出た。

 早川市長は「皆さんから頂いた意見を踏まえてルートの設定をしていきたい」と話した。委員を務める自転車ロードレースチーム・宇都宮ブリッツェンの運営会社サイクルスポーツマネージメントの柿沼章(かきぬまあきら)社長(51)は「(堤防沿いにある)側帯の公園利用ができればサイクリストにとって魅力的なフィールドになる」と期待を寄せた。

 市は北部中山間地域が舞台のモデルルートを三つ設定し、ホームページで公開している。年度内には渡良瀬川を軸としたモデルルートとして、今回の試走ルートと中心市街地を走るルートを正式に設定する予定。

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