市民団体が抗議の中 トンネル掘削工事が半年ぶり再開 広島高速5号線・二葉山トンネル 

広島高速5号線・二葉山トンネルの掘削工事が29日、市民団体が抗議する中、およそ半年ぶりに再開しました。

現地では午前8時から作業が始まり、シールドマシンの準備に伴って出た泥をトラックが運び出していました。

広島高速5号線・二葉山トンネルの掘削工事は去年12月、基準を超える地表面の隆起が起きたため中断しました。トンネル内部の様子はうかがえませんでしたが、高速道路公社によりますと、29日午前9時40分、隆起を抑える対策を講じた上で、牛田東地区での掘削工事を再開したということです。市民団体は「住民の安心・安全が確保されていない」として、工事の再開に抗議し、横断幕を掲げたりチラシを配ったりしました。

二葉山トンネルを考える市民の会 越智秀二代表「もう残念。こんなずさんな工事を何年も遅れてやっている」

公社は「今後も引き続き慎重に工事を進めていきたい」と話しています。二葉山トンネルの掘削工事は開始から5年近く経ちますが、1・4キロの区間のうち掘削したのはおよそ6割に留まっています。

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