国立競技場などのスポーツ施設が集まる東京・明治神宮外苑で計画されている再開発事業を巡り、周辺住民ら約60人が東京都に事業の施行認可の取り消しなどを求めた訴訟の第1回口頭弁論が29日、東京地裁(岡田幸人裁判長)であり、原告で米国人コンサルタントのロッシェル・カップさん(59)は「都は再開発を強引に進めてきた。大きな疑問と怒りを覚える」と意見陳述した。都側は訴えを退けるよう求めた。
再開発を巡っては音楽家坂本龍一さんが3月の死去直前に東京都の小池百合子知事に事業見直しを求める手紙を送るなど、多くの著名人も反対を表明。事業者側は理解を得るための住民説明会を開く意向を示している。