遺体無き強盗致死事件 強盗の罪に問われた女「従属的な立場だった」 執行猶予付き判決 広島地裁

2022年、広島県海田町で男性が暴行を受けて死亡したとされる事件で、強盗の罪に問われた女に執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。

この事件は去年6月、海田町で竹内義博さん(当時71)が事務所に監禁された後、死亡したとされるものです。

警察は、投資した金を回収しようと竹内さんに暴行を加えて死なせたなどとして、今泉俊太被告など、男女7人を強盗致死の疑いで逮捕し、このうち栗栖愛被告は、強盗の罪で起訴されました。

判決によりますと栗栖被告は、今泉被告の暴行で竹内さんが反抗できなくなったことに乗じて、ほかの6人と共謀して現金およそ11万円を奪いました。

今日の判決で広島地裁の後藤有己裁判官は「物色はしているが積極的に関与したものではなくむしろ指示に従うなど従属的な立場だった」などとして懲役2年6ヵ月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。

栗栖被告は去年10月、先に公判が開かれた監禁の罪で執行猶予付きの有罪判決が確定していますが、後藤裁判官は「同時処理すべき事案であった」としています。

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