イオン熊谷の「おもちゃ病院」で高校生ら修理体験 資格取得も直すはずが壊さないか緊張 ドクターが指導

おもちゃの修理をするおもちゃなおし隊の3年生ら=熊谷市のイオン熊谷店

 埼玉県熊谷市のイオン熊谷店3階のNPO法人「子育てネットくまがや」運営の「0123さいくまっぺひろば」隣に月に1度開院する「くまがやおもちゃ病院」(新井智院長、おもちゃドクター6人)に県立秩父農工科学高校3年生「おもちゃなおし隊」6人が助っ人にやって来た。

 6人は電気システム科で国家資格の第2種電気工事士資格を取得。「おもちゃなおし隊」は課題研究としてスタートした。毎年地元で夏休み中の2日間に壊れたおもちゃを預かり約100個の修理をしている。また地元の児童館とも連携をし「おもちゃ病院」も開いている。

 担当教諭の斎藤晴樹さん(42)は、「4年ぶりの現場での実践は貴重な機会です」と話す。

 自動シャボン玉機の修理を担当した隊長の高橋友喜さん(18)は、「おもちゃを直しながらも壊してしまうのではないかと緊張しました。ドクターが丁寧に指導してくれたので良い経験になりました」と話していた。

 電動乗用ラジコンカーの修理をしてもらった熊谷市内の関田稔さん(62)は「雨でスイッチが入らなくなってしまいましたが、すっかり元通り。孫が喜びます」と笑顔で帰っていった。

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