大関とりの豊昇龍、充実の内容 出稽古でライバル若元春を圧倒

荒汐部屋へ出稽古し、若元春(左)と相撲を取る豊昇龍=名古屋市

 大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)で大関昇進を懸ける関脇豊昇龍が29日、名古屋市中川区の荒汐部屋へ出稽古し、同じく大関を狙う関脇若元春らと23番取って16勝7敗だった。持ち味の多彩な攻めが光り「いい稽古になったと思う」と充実感をにじませた。

 ライバルの若元春を7勝3敗と圧倒。関脇経験のある小結阿炎、明生に対しても好調ぶりが際立った。昇進目安の直近3場所で合計33勝には、自己最多を一つ上回る12勝が必要。高いハードルに向け「毎日毎日、順調にやれている」と気負いは感じられない。

 若元春は鋭い立ち合いが影を潜め、計18番で5勝13敗と振るわなかった。

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