連邦航空局によって発行されたこの証明書により、Jobyは最初の量産試作機の飛行試験を開始することができる。
この航空機は、2024年にエドワーズ空軍基地に移動し、最高1億3,100万ドル相当の米空軍とのアジリティ・プライム契約の一環としてJobyが運用することで、顧客に引き渡される史上初のeVTOL航空機となる予定である。
Jobyは2017年からフルサイズ機を飛ばしており、その量産前のプロトタイプ機は2019年から30,000マイル以上を飛行している。今日のプロダクション・プロトタイプはその経験に基づくもので、FAA認証の取得と規模での生産に向けた新たな重要な一歩となるとしている。
Jobyの創設者兼CEOのJoeBen Bevirt氏は、Jobyの進展について次のようにコメントしている。
Bevirt氏：本日の成果は、当社のプロセスと技術に対する長年の投資の集大成であり、大規模生産に向けた当社の旅路における大きな一歩となります。 地元カリフォルニア州で生産を開始できたことを誇りに思います。Jobyがこの新分野の明確なリーダーであり続けるために尽力してくれたJobyチームと、長年にわたって知識と経験を共有してくれたトヨタに心から感謝しています。トヨタのサポートは、私たちがここまで到達するのに不可欠でした。
カリフォルニア州知事のGavin Newsom氏は日曜日にJobyの施設を訪れ、Jobyのチームメンバーと面会し、同社の発展を祝った。
Newsom氏：カリフォルニア州は、世界で最も革新的な企業の本拠地であることを誇りに思います。カリフォルニア州は、世界で最も革新的な企業の本拠地であることを誇りに思います。Jobyは、ゼロエミッション航空という飛行の次のフロンティアに関して、ゲームを変えています。 私たちの世界をリードする気候変動対策は、民間セクターの技術的進歩とパイオニア精神に依存しています。雇用を創出し、汚染を削減する、それがカリフォルニア流です。
Jobyのパイロット生産ラインの設計とJoby航空機の生産・組立においてトヨタは重要な役割を果たした。
トヨタモーターノースアメリカ社長兼最高経営責任者（CEO）で、2023年7月1日にJobyの取締役に就任する小川哲夫氏は、次のようにコメントしている。
小川氏：我々は、Jobyがこのマイルストーンに到達したことを祝福し、Jobyが生産規模を拡大し、操業を開始する準備を進める中で、これまで以上に緊密に協力していくことを楽しみにしています。
トヨタは2020年以降、Jobyに約4億ドルを投資しており、Jobyの最大の外部株主である。両社の長年にわたるパートナーシップにより、エンジニアリングツールの設計やJobyの生産施設のレイアウトなど、Jobyの航空機開発をサポートする幅広いプロジェクトで緊密に協力してきた。
数十人のトヨタのエンジニアがカリフォルニアのJobyチームと肩を並べて働いており、4月には両社は、Jobyの航空機の生産に主要なパワートレインおよびアクチュエーション部品をトヨタが供給する長期契約を締結した。
Bevirt氏：小川氏はパイロット生産ラインから最初の航空機をロールオフし、今後数カ月、数年の間に製造規模を拡大することを見据えて、会社にとって重要な時期に我々のチームに加わることになりました。トヨタの数十年にわたる製造品質、信頼性、拡張性の歴史は、Jobyが建設した世界クラスの製造施設と製造工程に活かされています。小川氏を取締役に迎えることができて光栄です。
Jobyの量産試作機は、公表された設計に従って製造され、品質管理システムの完全な実施に従って製造されている。これは、旅客機の商業運航を開始するために必要な連邦航空局の型式証明を取得するための重要なステップだという。
Jobyは2025年に旅客機の商業運航を開始する計画で、最近デルタ航空と提携し、空港発着のデルタ航空の顧客に排出ガスを出さないシームレスな旅行を提供する。デルタ航空のサステナビリティ・パフォーマンス・戦略的パートナーシップ担当上級副社長のGail Grimmett氏は、次のようにコメントしている。
Grimmett氏：本日、顧客体験を向上させながら、より持続可能な旅行の未来を実現する旅において、重要な一歩を踏み出すことができました。Jobyを推進する革新的なノウハウと精神が今日の祝典を可能にし、お客様にこのサービスを提供する一歩手前まで進めたことに興奮しています。
6月28日のイベントでは、Jobyの航空機を支えるチームが、Jobyの航空機を際立たせるエンジニアリングの一部を紹介するとともに、量産機の期待される性能を確認。同機は今後、初期飛行試験を経て、カリフォルニア州エドワーズ空軍基地に運ばれ、潜在的なロジスティクスのさまざまな使用例を実証するために使用される。
