自動車8社、国内生産1.5倍 5月、回復傾向が鮮明化

 自動車大手8社が29日発表した5月の国内生産台数は、合計で前年同月比49.0%増の59万532台となった。全社が前年実績を上回った。半導体の供給不足が緩和してきており、生産の回復傾向が鮮明化した。前年に、中国のロックダウン(都市封鎖)に伴う部品調達難で生産が落ち込んだ反動増もあった。

 トヨタ自動車は72.2%増の24万8287台となり、5カ月連続で前年を超えた。ホンダも19.4%増の4万4510台と4カ月連続で増加。日産自動車は新型のミニバン「セレナ」やスポーツタイプ多目的車(SUV)「エクストレイル」の生産が伸び約2倍の5万3393台だった。

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