中国電力の中川新社長「信頼回復に課題をクリア」

28日に就任した中国電力の 中川賢剛 社長は、電力カルテルや顧客情報の不正閲覧など相次いだ問題について、「再発防止を徹底し、信頼を回復したい」と話しました。

中国電力 中川賢剛 社長
「まさにマイナスからの再出発と感じております。グループの信頼回復、さらには企業再生について1つひとつ課題をクリアしていきたいと考えております」

中国電力は、電力カルテルを結んだとして公正取引委員会から707億円の課徴金の納付を命じられたほか、顧客情報の不正閲覧など問題が相次ぎました。

中国電力 中川賢剛 社長
「社員に ”良識のチューニング” という言葉を使い、自分の価値観やルールについての知識が社会のそれとかけ離れてないか、定期的にチェックすることをお願いしました。私自身が先頭に立ち、しっかりと取り組んでまいりたい思っております」

中川社長は、引責辞任した瀧本前社長の後任として、一連の不適切事案からの信頼回復とともに、昨年度、過去最大の赤字となった ”財政基盤の立て直し” を課題に挙げました。

その1つとして、800億円の燃料費の削減効果があると試算される島根原発2号機の再稼働や上関原発の開発にも意欲を示しました。

中川社長は、広島市安佐南区出身の62歳、火力発電の開発や補修などに長く携わり、その後、再生可能エネルギーの普及開発を担当する執行役員、マーケティング担当の常務などを歴任しました。

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