パー3で「刻もうかと思った…」 片岡尚之が乗り越えたい鬼門

地元の声援を受けて奮起(撮影/和田慎太郎)

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 初日(29日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)◇曇り(観衆1186人)

4連続を含む7バーディを奪ってたどり着いた16ホール目。どれだけそこまでの調子が良くても、ティに立った片岡尚之の足がすくんだ。池越えのパー3で、昨年は4日間で3回池に入れて5ストロークを失っていた。

「池の手前に刻もうか」と真剣に悩んだが、この日は15ホールを終えて7バーディ、1ボギーと猛攻。6Iでグリーンを狙ったが、「行けるかなと思ったけど、ダメでしたね」とこの日もやはり池に吸い込まれた。

鬼門ホールのダブルボギーで後退したが、「68」で回って4アンダー10位発進。スイング改造でショットの苦戦が続く中、地元の北海道で好スタートを切れたことに「安心しました」と肩の力が少し抜けた。

ショットの模索が続く(撮影/和田慎太郎)

このオフから始めたスイング改造はまだ半ばで、今季はここまで10試合中6試合で予選落ち。今季自己ベストは前週「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ」の29位と模索が続く。「大枠の骨組みはできてきた。難しい部分はあるけど、確実に良くなっていると思うので信じてやるだけ」と話した。

「知り合いの人や親も来てくれているので、頑張らないと」と地元の応援を背に、逃げたくなる16番にも立ち向かう。(北海道千歳市/谷口愛純)

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