市長と議会が対立 安芸高田市議会で石丸市長不信任案提出も否決

議会と市長の溝が深まり続ける、広島県安芸高田市。29日の本会議で、石丸市長への不信任決議案が提出されました。可決されれば議会の解散にもつながります。

石丸市長は 6月、無印良品の出店に伴う「道の駅」改修費を盛り込んだ補正予算案を市議会に提出。しかし最大会派などが市長の「専決処分」に反発し、道の駅「改修予算」を削除しました。

石丸市長と議会を巡っては、これまでも市長が公募で選んだ副市長人事案を議会が「説明不足」などと否決するなど溝は深まるばかり。そして29日の本会議で事態は動きます。

熊高昌三議員

「石丸伸二市長への不信任決議の発議です。」

これまで石丸市政に賛成してきた議員から提出された不信任決議案。可決されれば、市長は議決から10日以内に議会の解散するか失職をするかを迫られることから「市民の判断にゆだねるべきだ」と主張します。

熊高議員

「(市長は)議会解散権を行使し、議会と市長の対立の解消は、市民の公正な判断に基づく選挙にゆだねること(が最善と考える)」

しかし「議会軽視」などと市長の施策に反対してきた最大会派などはこれに反対。不信任案は否決となりました。

一方で、最大会派の議員が提出したのは、議会の解散などの法的拘束力を持たない問責決議案。こちらは賛成多数で可決されました。

安芸高田市 石丸市長

「(不信任を可決しないのは)自分の議席が失われるリスクがあるからですよ。相手の文句はつけるけど相手に言いがかりはするけど不信任は出さない通さないだけじゃないですかこれを権力の私物化といううんじゃないですか。」

一方、問責決議案を提出した議員は。

最大会派 山本数博議員

「不信任というのはもう市長やめなさいということまだそこまでじゃない。(問責決議案によって市長は)次から事業執行の(やり方)は改めるんじゃないかなと思いますね。」

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