システム不具合が原因/緊急着陸のF35

青森空港での点検を終え、帰投したF35A=29日午後3時39分、空自三沢基地

 航空自衛隊三沢基地所属のステルス戦闘機F35Aが28日に青森空港に緊急着陸した原因について、同基地は29日、機体のシステムを管理する機材の不具合だったと明らかにした。整備を終えたF35Aは29日午後3時19分、随伴の1機とともに青森空港を離陸し、三沢基地に帰投した。

 基地によると、随伴機を含む2機は28日、訓練を終えて帰投中だった。同空港の南約10キロの地点で、1機の電気系統に関する警報灯が点灯したため、緊急着陸した。

 基地は29日にかけて、隊員約30人を同空港に派遣、機体の整備や原因調査を行った。機体に損傷はなかった。

 同基地は「操縦者への教育を実施するとともに、飛行前、飛行間の点検を確実に実施し、引き続き安全に万全を期す」としている。

 県や三沢市、六ケ所村は29日、同基地に対し、再発防止や安全確保などを要請した。

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