ホーム開催のダービーでの一部サポーターによるピッチ侵入事件を受け、エスパニョールにホーム2試合の無観客処分が科される見通しだ。
今年5月14日にRCDEスタジアムで行われたラ・リーガ第34節のバルセロナ・ダービーは、勝利で優勝が決定するバルセロナ、残留に向けて勝ち点が必要なエスパニョールにとって重要な試合となった。
しかし、試合はバルセロナのワンサイドゲームとなり、最終的に2-4のスコアで終了。これで4シーズンぶりのプリメーラ制覇が決定したバルセロナの選手たちは、ローカルライバルのホームスタジアムという事実を忘れたか、ピッチ上で盛大に喜び合った。
すると、ホームチームの不甲斐ない戦いぶりに加え、自分たちの庭で配慮なく喜びを爆発させたよそ者の振る舞いに激怒した一部ホームサポーターがピッチ内に侵入。
すぐさま危険を察知したバルセロナの選手やスタッフはドレッシングルームに避難し、幸いにも負傷者はでなかったが、一部ホームサポーターはそのままピッチに居座って警備員に対して、投擲を行うなど暴力行為や破壊行為を行っていた。
その後、今回の事件を調査していたスペインサッカー連盟(RFEF)の競技委員会は、ファンのコントロールを怠ったとしてホーム2試合の無観客処分を通知。来シーズンはセグンダ(スペイン2部)での戦いとなるエスパニョールは、序盤の重要なホームゲーム2試合をホームサポーターの後押しなしで戦うことに。
今回の処分を受け、エスパニョールはすぐさま反対声明を発表。処分不服として控訴を行うことを明言しつつ、過去の同様のケースや悪質な人種差別的なケースに比べて、あまりに重すぎる処分だと不公平な裁定だと糾弾している。