【中国】鹿児島県、訪日客増見据え広州で美食フェア[観光]

発表会会場では鹿児島の特産品を展示し、県の魅力をPRした=29日、広州市(鹿児島県提供)

鹿児島県特産品協会上海代表処は7月1日から、広東省広州市のホテルで「鹿児島県美食フェア」を開催する。今後の訪日中国人の増加を見据えた動きで、期間中は県産の魚を用いた料理の提供や特産品の販売などを行って認知度向上を図り、最終的には鹿児島県への誘客につなげたい考えだ。

広州市の日系ホテル「広州日航酒店(ホテル・ニッコー広州)」と共同で開催する。フェア開催に当たって、6月29日に発表会を開き、中国のメディアや旅行会社の関係者、「KOL(キー・オピニオン・リーダー)」と呼ばれる中国版インフルエンサーらを招いた。

会場には約70人が来場。県産の養殖ブリや養殖カンパチを使った刺し身やすしのほか、県産の焼酎が振る舞われた。フェアの期間中はこうした料理が広州日航酒店のレストランで楽しめるという。

期間中は観光パンフレットなども設置し、中国からのインバウンド(訪日客)の拡大も狙う。中国から日本への団体旅行は現時点で解禁されていないが、今後解禁されれば往来が活発化することが予想される。

鹿児島県特産品協会上海代表処の宮内二郎首席代表は「今回の美食フェアを通じ、生産量日本一の養殖ブリ、養殖カンパチなど、鹿児島の食を体感してもらうことで消費拡大を図るとともに、自然や温泉などの魅力も知ってもらい、インバウンド誘致に向けて、認知度を一層向上させたい」と話した。

フェアは7月31日まで。

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