長崎空港ビルディング 新社長に衛藤氏

 長崎空港ターミナルビルを運営する長崎空港ビルディング(長崎県大村市)は28日、定時株主総会を開き、任期満了による幸重孝典社長(68)の退任に伴い、新社長にANAホールディングス参与の衛藤勇氏(60)を選任した。就任は同日付。
 衛藤氏は1986年、全日空に入社。同社上席執行役員、ANAウイングス社長などを歴任した。このほかの取締役人事では、平松和子氏(63)と出口啓二郎氏(83)が退任。新たに長崎空港ビルディング店舗運営部長の尾道正夫氏(57)と元県副知事の濵本磨毅穂氏(69)が選任された。
 同日発表された同社の2023年3月期決算は、売上高が前期比48%増の43億7500万円、純利益が1億6100万円で3期ぶりに増収増益に転じた。
 同社によると、22年度の乗降旅客数は257万3071人で前年度の約2倍に増加。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ旅客需要が回復傾向となり、空港内の売店や飲食店などの売り上げが増加したという。決算案は定時株主総会で承認された。

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