仙台高検・辻検事長辞職へ 黒川氏定年延長協議の次官

辻裕教氏

 法務省は30日、辻裕教仙台高検検事長(61)が7月11日付で辞職すると発表した。辻氏は法務事務次官を務め、東京高検検事長だった黒川弘務氏=辞職=の定年を延長した2020年1月の閣議決定前に、法務省内の協議に関わった。後任は上冨敏伸法務総合研究所長(60)。

 黒川氏の定年延長を巡り、省内の協議記録などを不開示とした国の決定の取り消しを求めた大阪地裁訴訟で、地裁が辻氏の証人尋問を決定。9~10月に実施見通しとなっている。現職検事長への尋問は極めて異例とされていた。

 辻氏は19年1月に法務次官に起用され、21年9月から仙台高検検事長を務めている。

© 一般社団法人共同通信社