機密情報巡り不適切対応か 米イラン特使を調査

 【ワシントン共同】米国務省は29日までに、マレー・イラン担当特使が機密情報を不適切に扱った疑いがあるとみて、調査に乗り出した。マレー氏は無報酬で職務を休止し、調査が完了するまで機密情報にアクセスする権限が停止される。CNNテレビが報じた。

 イランの核開発拡大が危ぶまれる中、マレー氏は核合意の立て直しに向けたイランとの間接協議などに臨み、バイデン政権の対応で中核を担ってきた。国務省はマレー氏の職務休止中、アブラム・ペイリー氏が特使代理を務めると説明した。

 マレー氏は2021年1月のバイデン政権発足直後にイラン担当特使に起用された。

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