トヨタ会長の報酬9.9億円 グローバル企業参考に増額

5月、記者会見するトヨタ自動車の豊田章男会長

 トヨタ自動車が30日開示した2023年3月期の有価証券報告書によると、3月まで社長を務めた豊田章男会長の役員報酬は9億9900万円だった。業績の基準に加えて欧州のグローバル企業の報酬を参考とする仕組みを新たに取り入れたため、前期の6億8500万円から大幅に増えた。

 開示義務のある1億円以上の取締役は5人だった。報酬が最も多かったのは豊田氏で、ジェームス・カフナー氏が8億1千万円で続いた。

 トヨタの23年3月期連結決算は売上高が前期比18.4%増の37兆1542億円と過去最高を大幅に更新。純利益は14.0%減の2兆4513億円だった。

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