ヘンリー王子夫妻 王室の邸宅からようやく立ち退き完了

ヘンリー王子夫妻がフロッグモア・コテージを明け渡したことをバッキンガム宮殿が発表した。夫妻がまだ英王室のメンバーだった頃、故エリザベス女王から寝室が5つあるこの邸宅を贈られたが、公務を退きカリフォルニアに居を移す際に、この邸宅の改装にかかったイギリス国民の税金240万ポンド(約4億3000万円)を返金することに同意していた。

また夫妻が提供した資金による改修で「大幅に価値が上がった資産」を王室は手にしたことを認めている。王室助成金の年次決算説明会で、王室財政に関する国王手許金会計長官のマイケル・スティーブンス卿はこう語った。「サセックス公爵夫妻がフロッグモア・コテージを退去したことを確認いたしました。その取り決めについては、ここでは詳しく触れません」「すでにご説明しましたように、公爵夫妻がフロッグモア・コテージの改修に関連して王室助成金が支出した費用を支払ったため、王室には大幅に価値が上がった資産を手にしたと言って差し支えないと思います」

アーチー君(4)とリリベットちゃん(2)の2人の子供をもうけたヘンリー王子夫妻は、大規模な工事によって、いくつかの別個の住居から成っていたものを一つの大きな家族の家へ改修し、2019年春に引っ越しをした。しかし翌年に同夫妻が「経済的に独立」するという計画で王室から離脱した時、バッキンガム宮殿は「彼らの英国での家族の家であり続けるフロッグモア・コテージの改修のための王室助成金の支出の返済を希望する」という声明を発表。その後、夫妻はこの物件の「商業レート」で賃貸料を支払い続けるとした。会計によると、2人は9月に240万ポンド(約4億3000万円)を一括で支払う前に、5カ月分の家賃を支払い、改装費用を賄ったとされている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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