円下落、一時145円07銭 財務相「適切に対応」

 30日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=145円07銭を付けた。昨年11月以来、約7カ月半ぶりの円安ドル高水準。米国の景気が堅調で米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げが長期化するとの観測が広がり、日米の金利差拡大を見込んだ円売りドル買いが進んだ。節目の145円台を付けたことで、市場では為替介入への警戒感が強まった。

 鈴木俊一財務相は30日の閣議後記者会見で「行き過ぎた動きには適切に対応する」と述べ、急速な円安進行をけん制した。「市場の動向について、高い緊張感を持って注視している」とも語った。

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