岩手の「食」東京で味わって 紫波出身の中村さん、居酒屋開店

都内に居酒屋「KOENJI ほにほに」を開いた中村実那さん。「岩手ゆかりの人たちが集う場にしたい」と願う

 紫波町出身の中村実那さん(29)は、東京・高円寺に居酒屋「KOENJI ほにほに」を開店した。岩手県や東北の食材にこだわった料理、地酒やクラフトビールなど「食」を通じて古里の魅力を発信。「岩手ゆかりの人たちが集う場にしたい」と奮闘している。

 飲食店がひしめくJR高円寺駅のガード下。約30平方メートルの店内にはカウンターとテーブルの15席。メニュー表には本県オリジナルのサバ缶詰「サヴァ缶」や、西和賀町特産の「西わらび」を使った一品、盛岡冷麺などのほか、岩手の地酒が複数並ぶ。

 盛岡四高を卒業し、福島大中退後に上京。百貨店で化粧品の美容部員として働いた。飲食店と掛け持ちもしたが、ここ数年は新型コロナウイルス禍が直撃。以前から「自分の責任でやりたいことをやりたい」との思いも強く、知人だった店舗オーナーとの縁もあり、4月末に開店した。

 詳細は同店のインスタグラムへ。

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