シード返り咲き狙う浅地洋佑 「苦手」大会で単独首位キープ

最終日もこの笑顔が見たい(撮影/和田慎太郎)

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 2日目(30日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)◇曇り(観衆1227人)

単独首位から出た浅地洋佑が「68」で通算12アンダーに伸ばし、その座を守って週末へ。初日は9バーディ、1ボギーの「64」をマークして、18ホールの自己最多に並ぶバーディ数をマークした。

「パター爆入り」とショートゲームが冴えた初日から比べると5バーディ、1ボギーは少々物足りなく感じるが、目標としていた60台でラウンド。2日目は「昨日より良かった」というショットでチャンスにつけてスコアを伸ばした。

ショットはまだ万全ではなさそう(撮影/和田慎太郎)

昨年は不振に陥り、24試合に出場して予選通過は9試合のみ。賞金ランキングは86位に沈み、4シーズン連続で保ってきた賞金シードを手放した。「スイングをいじりすぎたり、オフの間の練習不足であったり、いろいろな要因があったと思います」と苦しいシーズンを振り返った。

単独首位をキープして決勝へ(撮影/和田慎太郎)

ショットの違和感はまだ完全には消えていない。それでも、10回目の出場で5度の予選落ちがあり、ベストフィニッシュは2021年の20位と「どちらかというと、このコースは苦手」という大会で首位を守り続けている。

2年ぶりの優勝を視界に捕らえつつ、「まだ2日目が終わったばかりなので、ちょっとリードしているくらい」と冷静に戦況を見つめる。「とりあえず、明日をしっかりこなしたい」。19年「ANAオープン」に続く、北海道で2つ目のタイトルをつかめるか。(北海道千歳市/谷口愛純)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン