今夏の爆買いで話題を呼んでいるサウジアラビア。一方かつて同じようにヨーロッパからスター選手を買い漁っていた国が中国である。
不動産バブルの崩壊によってスター選手は少なくなった。
だがそんな中国にヨーロッパから渡って現在プレーしている選手たちを見ていきたい。
フラン・メリダ(天津津門虎)
メリダはバルセロナとアーセナルの下部組織で育成されたMFだが、セスクのようにプレミアで活躍することはなかった。
レアル・ソシエダやアトレティコへのローン移籍を経て2013年にはブラジルへ渡り、アトレチコ・パラナエンセへ加入した。
その後は2部ウエスカで主力としてプレー。オサスナ、エスパニョールでは2部優勝を経験したが、いずれにおいても1部昇格後はそれほど輝かなかった。
昨年に再びヨーロッパを離れ、中国の天津津門虎でプレーを続けている。
ユルゲン・ロカディア(滄州雄獅)
今年春から中国超級リーグの滄州雄獅でプレーしているユルゲン・ロカディア。
世代別ではオランダ代表に選出されてきたストライカーだが、今月に自身のルーツであるキュラソーの代表選手としてデビューを飾っている。
かつてはPSVで活躍し、2017年にブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンへ。ただ主力にはなりきれず、ローンでブンデスやMLSのクラブでプレーした。
ボーフムを経て、昨夏にイランのペルセポリスへ加入するも現地の治安が悪化したことで退団。プレーしたのは実質2ヶ月間のみであった。
オスカル(上海海港)
オスカルは今なお中国超級リーグを代表するスター選手だ。
サンパウロやインテルナシオナウを経て2012年にチェルシーへ引き抜かれると、初年度からビッグクラブでインパクトを残し、セレソンの将来を担う存在と目されていた。
ただ2017年に上海上港へ。ビッグクラブでピークを迎えようとしている選手の引き抜きは、サッカー界に衝撃を与えた。
近年はビッグネームが流出している中国だが、チームメイトのその中でも依然としてプレーを続けている選手の一人である。
イブラヒム・アマドゥ(上海申花)
リールで台頭したMF、イブラヒム・アマドゥ。カメルーン出身だがA代表歴はない選手である。
フランスでの活躍を受けて2018年にセビージャに見出されたが、それほどインパクトを残せずプレーしたのは1シーズンのみであった。
ノリッジへのローンではプレミアの舞台も経験。2020年に加入したアンジェでは主力としてリーグアンを戦った。
メスを経て今季は再びアンジェでプレーしていたが、今年からは上海申花へ加入している。
マルアヌ・フェライニ(山東魯能)
元アフロヘアのMF、フェライニ。ベルギー代表として活躍していたが、世代別ではモロッコ代表としてプレーしたこともあった。
2008年にスタンダールからエヴァートンへ加入すると、強靭なフィジカルを武器にチームの主力に。
5年目にはプレミアで11ゴールをマークした。2013年には恩師であるモイーズと共にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍している。
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2019年の冬に山東魯能へ加入。35歳となった現在も中国を拠点に活動している。