感謝伝え53年の歴史に幕 穴水・レストランおかざき

労をねぎらわれる岡崎さん(右から2人目)=穴水町大町

 「洋風カツ丼」「特製オムライス」を看板メニューに、穴水町民に親しまれてきた「レストランおかざき」(同町大町)が30日、53年の歴史に幕を閉じた。年齢も考えて店じまいを決めた店主の岡崎由希子さん(75)は常連客に囲まれ、「半世紀以上も店をできたんは皆さんのおかげや」と感謝の言葉を口にした。

 岡崎さんによると、閉店を伝える本紙報道などをきっかけに町内外から多くの利用客が訪れ、ここしばらくは忙しかったという。営業最後の30日夜は、岡崎さんも会員の町の異業種交流会「あすなろ懇話会」の例会が開かれ、出席者が「寂しくなるなあ」「よう続いた。お疲れさん」と声を掛けた。

 岡崎さんは「閉店を聞いてたくさんの人が来てくれた。寂しい思いだが、感謝を直接伝えることができて良かった」と話した。

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