7月権利確定の【配当利回り】ランキング、10万円以下で購入できる銘柄も

前回の連載では、「配当株投資」について解説しました。株を保有するだけで配当金を得られるというのが魅力で、老後の支えとして、またはインフレ対策として、配当が注目されています。

配当を目的に銘柄を選ぶので、投資先として「高利回り銘柄」が候補の一つとなります。高利回り銘柄とは、他の投資対象に比べて高いリターンを提供する可能性がある銘柄を指します。

今回は、2023年6月28日(木)現在のデータをもとに、7月権利確定銘柄の配当利回りトップ5を紹介します。


【1位】ティーライフ(3172)

ティーライフはベストセラー商品であるプーアール茶などの健康茶やサプリメント、ダイエット食品などの開発・販売をしている企業です。2023年5月に発表されたJR東日本が運営するECサイト「JRE MALL」 の人気ランキングで、ティーライフのルイボスティーがドリンク部門第1位に選出されています。

円安や、雇用コストの増加によって原価率は上昇しているものの、アフターコロナで客足が戻っていることや、テレビショッピングで健康や美容関連の販売が好調。販管費の低減や、デジタルシフトにも注力しています。

企業名:ティーライフ
株価:1,515円
最低投資価格:151,500円
配当利回り(予想):3.43%

【2位】Casa(7196)

入居者向けに保証サービスや優待サービス、相談窓口などの提供をするほか、オーナー向けに家賃管理、保証、空室解消、収益改善や安定収入、リスクを軽減するサービスを提供している企業です。不動産会社向けに家賃保証などのサービスや養育費保証などのサービスも。

AIを活用した業務効率の向上 ・管理ソフトとの連携強化など不動産DXを推進し、蓄積してきたデータやノウハウにIT技術を活用した新たなプラットフォームの構築にも取り組んでいます。新規代理店の獲得や利用率の増加によって売上高は好調も、再び最終赤字に転落していることは留意しておきましょう。

企業名:Casa
株価:900円
最低投資価格:90,000円
配当利回り(予想):3.35%

【3位】東建コーポレーション(1766)

住設建材総合メーカーで、建設と不動産賃貸が柱。オーナーにコンサルティングや土地の有効活用を提案するほか、リース建築のほか、入居仲介や賃貸管理を行うホームメイトやネット広告事業、リフォーム事業などを展開する企業。建築と不動産と情報を融合させた新しい事業戦略を持ち、バリアフリー仕様の建築商品開発やマーケティングに基づいた賃貸物件の供給計画や店舗の最適配置、コストダウンなどに取り組んでいます。

足元の決算は軟調ですが、2024年4月期は3期連続増収見通しです。

企業名:東建コーポレーション
株価:7,540円
最低投資価格:754,000円
配当利回り(予想):3.29%

【4位】ウエスコホールディングス(6091)

経験と最新のICT技術を活かした主力事業である総合建設コンサルタント事業のほか、スポーツ施設運営事業、「四国水族館」「アトア」の水族館運営事業、最新デジタル技術を導入した複写製本事業を展開する企業です。

総合建設コンサルタント事業では、自然災害や社会インフラの老朽化に対して維持や管理は今後も需要が継続する見通し。電力コストや飼育飼料のコスト高が事業の重しとなっているようです。

企業名:ウエスコホールディングス
株価:513円
最低投資価格:51,300円
配当利回り(予想):3.1%

【5位】 不二電機工業(6654)

電気制御機器の専業メーカー。電力設備に欠かせない大きな電流・電圧を入/切する産業用のスイッチを製造する制御用開閉器、配線と配線をつなげる製品を提供する接続機器、電車の乗降時に点灯・消灯する車側灯や押しボタン交通信号機などの表示灯・表示器、デジタル機器などの電子応用機器の4つの分野でビジネスを展開します。

発電や送配電、交通、工場などのインフラを担う部品を作っている企業です。足元の決算は増収増益。

企業名:不二電機工業
株価:1,150円
最低投資価格:115,000円
配当利回り(予想):2.81%


高利回り銘柄の月次スクリーニングは、より高いリターンを追求するための重要な手段でもあります。ただし、高利回り銘柄は権利確定前に利回りを狙った買いが入ったり、権利落ち後の下落も想定されるので、注意してください。

なお、配当は受け取るタイミングも重要となります。基本的に日本株は年2回の配当がありますので、銘柄を組み合わせることで毎月配当がもらえるポートフォリオを組むことも可能となります。しかし、投資初心者の方や複数の証券口座で投資している場合、ポートフォリオを自分で把握するのは難しいと感じてしまうかもしれません。そういった方は、ポートフォリオを見える化してくれるサービスの利用も検討してみてはいかがでしょうか?

この連載が少しでもあなたの投資の参考になれば幸いです。

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