【大日本×ZERO1合同興行】岡林裕二の休業前ラストマッチは加藤拓歩と大熱狂の激戦!「感謝の気持ちを忘れずこれからも、自分らしく突き進んでいきます」

大日本プロレスとプロレスリングZERO1は6月30日、東京・新木場1stRINGにて合同興行~激突を開催。7月からの無期限休業を発表している岡林裕二のラストマッチとあり、超満員札止めの観客が詰めかけ、その勇姿を見届けた。

大岡林コールの中、気合いの入った顔で登場。

大歓声の中、力比べやショルダータックル合戦で湧かせる。

ヒートアップしてくると逆水平チョップの打ち合いでみるみる胸板が赤くなっていく両者。

加藤も岡林のパワーに負けずにラリアットで応戦。

二人の激戦に会場は大熱狂、倒れても何度も立ち上がる加藤へのエールも飛ぶ。

加藤も奮起して岡林を追い込む場面もあったが、パワーボムをなんとか返すもゴーレムスプラッシュで3カウント。

休業前のラストマッチに勝利した岡林はマイクを持つと「加藤!加藤、この声援が聞こえるか。加藤、試合前、ものすごい緊張してた顔、俺は知ってるぞ。でもこうしてメインイベント、務め上げたと思うほんまにすごい。みなさん、ホントにすごいと思いませんか加藤。ええか加藤!お前これから大日本をしょっていく人間や!青木もおる野村もおる、絶対負けんぞお前やったら!負けたらいかんぞ!これだけの試合したんだから、お前なら絶対いけるぞ!」と力強くエールを送った。

これを受けて加藤は「岡林さんがこれまでストロングBJを一生懸命背負ってきてくれたから、きっと大日本のストロングBJは俺はじめ、ほかのいろんなすげえ選手が必ず守ってくれます。だから絶対大丈夫です。個人的に一つだけ感謝を伝えたいことがあって。俺が入門テストみてもらったのも岡林さんでした。俺はずっと思っていることがあって、絶対に俺は、岡林さんに見てもらわなかったら、プロレスラーになれなかった人間だったと思ってるから。あの日1回目のテスト、ボロボロでなんにもできなかったのに、見捨てずに『3ケ月後、もう1回見てやるから』と言って、もう1回見てくれて、俺の気持ちを買ってくれて、あの日『おい合格だ』と、『合格だお前は』と、『よろしくな』と言ってくれたから、俺はこうやって岡林さんの休業前の最後の試合の相手としてメインイベントでやっていけるプロレスラーになることができました。本当に、本当にありがとうございました!」

二人は座礼、岡林が加藤を起こして握手を交わした。

最後に岡林は「さっきの加藤の言葉を聞いて、大日本は心配ないなと。これからどんどんどんどん若い力も育って、大日本もどんどんどんどん上目指していきます。7月から休業に入りますが、我が大日本プロレスと、プロレスリングZERO1は、永久に不滅です!最後にこれが言いたかった。これからも大日本プロレス、プロレスリングZERO1、どんどんどんどん上を目指します!これからも皆さん、応援よろしくお願いします!15年間、ありがとうございましたー!ピッサリー!」と大会を締めた。

リング上に選手が集まり、岡林を胴上げ。

大岡林コールに応え、全員に見送られながらリングを後にした。

⇒次ページ(バックステージコメント、全試合結果)

バックステージにて岡林は岡林「最後に加藤と闘えてよかったー!なんやあいつ、ほんまに。あいつやったら間違いない、大日本の頂点いくよ、絶対。これからや。これからが勝負。これを続けていけば絶対間違いない。ありがとう、加藤。最後に闘ってくれてありがとう」と感謝を述べた。

そして「それからホント15年間止まらず突っ走ってきた。怪我で欠場はあったけど、自分のなかで突っ走ってきたと思う。ホントにそのなかでも強豪、自分の団体の強豪、他団体の強豪、いろんな選手と当たってきて自分も成長することができました。これからの俺の人生にもすごい影響された。今日の加藤も、これを変えず突き進んでほしい。

いやー、昨日も言ったけど、いろんな人に支えられてここまでやってきた。1人じゃ絶対無理や。1人でやってこれる人間は中にはいるかもしれんけど、なかなかできないですよ1人じゃ。みんなに支えられて、皆さんのおかげででっかくなれるんじゃ。それを絶対忘れたらいかん。と俺は思います。ここまで上り詰めれたのも、大日本の先輩方、後輩、そしてプロレス界の皆様、ファンの皆様、自分を育てていただいた親、皆さんに感謝やホントに。生きていくうえでも感謝、今40やけど、これからまだまだ人生長い。その感謝の気持ちを忘れずこれからも、突き進んでいきます。自分らしく、これを変えずに、突き進んでいきたいと思います。

最後になりますが、大日本プロレス、プロレスリングZERO1、永久に不滅や!まあ見ててください皆さん。応援よろしくお願いします。最後に。力こそパワー、ピッサリー!ありがとうございました!」

岡林から大日本を託された加藤は「最後まで、岡林さんには勝てませんでした。勝てなかったけど、最後の最後まで岡林さんがこうやってホントにとんでもねえ脅威としていてくれて。休業前、最後ですけど、脅威でいてくれてホントに感謝しかないですね。もちろん勝ちたかったけど。リング上でも言った通り、岡林さんが俺を練習生になってもいいと選んでくれたから、俺はプロレスラーになれたって思ってます。ある種、岡林さんが恩人です。その岡林さんとしばらく試合できなくなるのはホントに寂しい。寂しいけど、なんか上からになっちゃうけど、岡林さんが選んだ道なのであれば、俺は応援したいと言ったらあれだけど、応援したいと思います。

今日という日も今日の試合も正直憂鬱で。今日に限らずいつも岡林さんとのシングルの前は1ケ月ぐらい前からずっと憂鬱で毎日毎日、憂鬱で憂鬱で。プロレスラーだけど、こんなことほとんどないけど岡林さんだけ憂鬱で。今日家出てくる時、もしかしたらここに帰ってこれないのかもな、なんて思いながら鍵を閉めて。そんな岡林さんのラリアットだったりゴーレムスプラッシュだったり、食らえなくなるのはホントに正直寂しいけど、しんどいことを味わえないことが寂しいって、なんだか矛盾したような感じなんですけど。

岡林さんが作ってくれたストロングBJ、俺含め、今のチャンピオンである青木さんだったり、昨日岡林さんとやった中之上さんだったり、いろんなとんでもねえ選手が大日本にはいるから、岡林さんがいなくなって大丈夫かなんて声があるって青木さんが言ってたけど、絶対大丈夫だと思います。岡林さんがいなくなったストロングBJも、俺たちに任せてください。岡林さんは安心して休業に入ってください。

でも戻ってくると言った時は、絶対に、そういうことがあるかわからないけど、もちろん出迎えます。それまでは俺たちが守りますので、これからもストロングBJ、大日本プロレス、俺含めみんなで頑張っていきたいと思います。明後日から北海道ツアー、明日も試合あるけど、岡林さんいなくなっても頑張っていきたいと思います。

ーー試合後に岡林選手からトップを取れという言葉を聞いてどう響きましたか?

加藤「正直もう打撃が強烈すぎて、ぼやっとしてて何言われたかも覚えてないぐらいなんですけど。岡林さんがベルト持ってる時に同じようなことを言われて、正直俺が次挑戦してやろうって思ってた矢先に僕が個人的にですけど手を骨折しちゃって。その間に青木さんにベルト取られちゃって、岡林さんとベルト懸けてというのはやれなかったですけど。岡林さんに絶対チャンピオンだった岡林さんにそう言われたなら、俺が責任もって青木さんの持っているベルト狙っていくし、俺も先陣切って大日本プロレス引っ張っていかなきゃなって気持ちになりましたね。引っ張っていきます!」と大日本を牽引していくことを誓った。

「BJW×ZERO1合同興行~激突」
新木場1stRING大会
日時:2023年6月30日(金)19:00 開始
会場:東京・新木場1stRING
観衆:303人(超満員札止め)

【試合結果】

▼メインイベント シングルマッチ
30分1本勝負
岡林裕二○ VS 加藤拓歩●
18分14秒 ゴーレムスプラッシュ→体固め

▼セミファイナル タッグマッチ
30分1本勝負
関本大介○ 田中将斗 VS 大門寺崇 鈴木敬喜●
13分16秒 アルゼンチンバックブリーカー

▼第4試合 タッグマッチ
30分1本勝負
梶トマト 永尾颯樹○ VS 馬場拓海 星野良●
14分21秒 デスバレーボム→体固め

▼第3試合 シングルマッチ
20分1本勝負
野村卓矢○ VS 朱鷺裕基●
8分42秒 逆片エビ固め

▼第2試合 タッグマッチ
20分1本勝負
橋本大地 森廣祐基● VS クリス・ヴァイス○ 横山佳和
3分15秒 パッケージパイルドライバー→体固め

▼オープニング6人タッグマッチ
15分1本勝負
菅原拓也 北村彰基 松永準也○ VS 高橋匡哉 関札皓太 アストロ●
9分16秒 ビースティング→片エビ固め

© 株式会社リアルクロス