宮古市消防対策課の職員が100万円横領 消防団の口座から

 宮古市は30日、消防対策課の20代の主事級男性職員が市消防団名義の口座から約100万円を横領したと公表した。職員は横領を認め、全額返済済み。懲戒審査委を近く開いて処分し、警察に被害届を提出するか検討する。

 市によると、職員は宮古地区広域行政組合採用で宮古消防署に勤務し、2022年度から同課を兼務。勤務中の8日午後、署内の金庫から通帳と公印を無断で持ち出し、自分の口座に99万9820円を移した。

 持ち出した通帳の口座には消防団員に支給される入院見舞い給付金などが入っていた。金庫の鍵は同課の係長が管理していたが、不在の間に持ち出せる状況にあった。

 同日中に他の職員が通帳がないことに気づき、署内で見つからなかったため、翌9日午後に銀行に口座凍結を依頼。出入金の状況を確認し、発覚した。12日には口座に全額返金された。

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