PPのフェルスタッペン、トラックリミット規則を批判「タイムが次々に抹消されて、なんだかバカみたい」/F1第10戦金曜

 2023年F1オーストリアGPの金曜、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはスプリント・フォーマットでの金曜予選でポールポジションを獲得した。

 トラックリミット違反が厳しく取られた今回の予選で、フェルスタッペンはQ1でもQ2でもタイム抹消のペナルティを受けたものの、いずれも挽回するタイムを出して、ポールポジションに繋げた。

 フェルスタッペンはまた、予選中にケビン・マグヌッセン(ハース)に対して不必要な妨害を行った疑いで審議されたが、ペナルティは科されず、金曜発表の暫定決勝グリッドでポールを維持している。

 FP1スタート時、レッドブルがフェルスタッペンのパワーユニット(PU)にエナジーストアとコントロールエレクトロニクスのシーズン2基目を入れたことが発表された。シーズン中に使用が許される基数内であるため、ペナルティは受けない。

2023年F1第10戦オーストリアGP 予選PPのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP1 1番手(1分05秒742:ミディアムタイヤ/30周)
予選 1番手(Q1=1番手1分05秒116:ソフトタイヤ/Q2=1番手1分04秒951:ソフトタイヤ/Q3=1番手1分04秒391:ソフトタイヤ)

 トラックリミットに注意する必要があり、簡単な予選ではなかった。このサーキットは白線の判断がとても難しいため、大勢が困難な立場に追い込まれた。少なくともそれは僕たちだけではなかったんだ。

 今日は生き残ることがすべてだった。ハードにプッシュすることができず、バンカーラップを入れる必要があった。

 1周が短いコースだから、ラップタイムがかなり接近している。今週末はまだまだこれからで、いろいろなことが起こり得る。明日は全く違うストーリーになるだろう。今日はマシンが速くてトップに立つことができた。それが一番重要なことだ。

(予選後の記者会見で、トラックリミット違反への取り締まりについて語り)今日はすごくばかみたいに見えたと思う。たくさんのラップタイムが取り消されて、僕たちがまるでアマチュアみたいに見えた。そのうちの一部は、ぎりぎりのもので、アウトかインか判断することが不可能なものだったのに、それでもタイムが取り消された。あまりいい感じではなかったよ。

「白線の内側を走ればいいじゃないか」と言われるかもしれないが、そんなに簡単なことなら、僕のマシンに乗ってやってみるといい。これだけ大勢のドライバーが出した、たくさんのラップタイムが取り消されたということは、簡単ではないというのは明らかだ。通常なら僕たちはうまく限界を判断できるのだから。

2023年F1第10戦オーストリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

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