ソフト男子アジアカップ U18とフル代表が全勝V 長崎県勢10人が攻守で貢献 “ソフト王国”本領発揮

23歳以下主体でトップカテゴリーを制した日本代表(日本ソフトボール協会提供)

 ソフトボール男子の第8回U18アジアカップと第12回アジアカップは6月22~28日、高知市の高知県立春野総合運動公園野球場などで行われ、そろって日本代表が優勝を飾り、長崎県勢計10人が攻守両面で活躍した。
 U18はコロナ禍による昨年の大会延期に伴い、今回は2004年1月~07年3月生まれの選手が対象。県勢は高校生で外野手の鰯谷柑太(大村工)と橋本怜(島原工)のほか、いずれも大村工高出身で捕手の上野結来(同大)と淀川瑛澄(岐阜聖徳学園大)、内野手の松尾唯斗(日本エコシステム)と山本陸人(豊田自動織機)が出場した。

 雨天の影響で5チームの総当たりリーグで順位を決定。日本は初戦から4番山本が本塁打を放つなど香港に15-0で大勝すると、続くインド戦は橋本にも一発が飛び出した。台湾も下して3勝同士で迎えたシンガポール戦は県勢6人全員がスタメン出場。12-0で圧倒して全勝優勝した。

圧倒的な強さでU18を制した日本代表(日本ソフトボール協会提供)

 U18終了後の25日からはトップカテゴリーのアジアカップが開幕。日本は今回、強化と育成を視野に23歳以下主体チームで臨んだ。県勢は大村工高出身で投手の海邉和也(安川電機)、内野手の松尾翔輝(デンソー)、外野手の佐藤光希(トヨタ自動車)、島原工高出身で内野手の井上裕太郎(平林金属)が代表入りした。
 6チームの総当たりリーグから上位による3位決定戦、決勝で競い、こちらも日本は6戦全勝、無失点で頂点に立った。左腕海邉は3勝を挙げ、松尾、佐藤、井上も打線の中軸で大きく貢献。U18と合わせて県勢が“ソフト王国長崎”の本領を存分に発揮した。

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