「田んぼ最高!」と雄たけび 雲仙・南串山「ドロリンピック」

豪快に田んぼに飛び込んで棒を取る児童たち=雲仙市南串山町

 田植え前の田んぼを子どもたちが駆け回る「ドロリンピック」が28日、長崎県雲仙市南串山町の市立南串第二小(山下泰樹校長、90人)近くであった。同校5、6年生27人が3競技を楽しみ、体中に泥を付けたまま「田んぼ最高!」と雄たけびを上げて拳を突き上げた。
 JA島原雲仙青年部南串支部(松尾幸輝支部長)が同校と協力している食育活動の一環。田んぼは同校が借り同支部が管理している。田んぼに苗を植える前に土をならす「しろかき」を兼ねて毎年開いている。
 水着にTシャツなどを着た子どもたちは3チームに分かれ、15メートルほど離れた棒を取り合う「田んぼフラッグ」、3人一組で縦に並んで走る「汽車ぽっぽリレー」、3人一組で横に並んで走る「台風の目」に挑戦。田んぼフラッグでは、泥水のしぶきを上げながら懸命に走り、棒に向かって勢いよく飛び込んでいた。
 顔も体も泥まみれになった5年の吉田律稀君(10)は「泥んこになってちょっと気持ち悪かったけど楽しかった」と話した。
 7月4日に同支部が苗を植える。

© 株式会社長崎新聞社