コロナ5類移行の夏 長崎のビアガーデン、団体客へ期待 新メニューやアトラクションでPR

屋上のビアガーデンで乾杯する団体客=ホテル長崎

 蒸し暑い夏をしのぐ上での定番といえばビアガーデンやビアホール。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行し、長崎県長崎市内の各施設は団体の客入りに期待。大勢でにぎやかに楽しめる新メニューやアトラクションでアピールしている。
 「かんぱーい」。港や市街地を見渡すホテル長崎(立山2丁目)の屋上展望テラスに歓声が上がった。オープン初日の6月24日は、家族連れなど約150人で満席に。みんな気兼ねなくマスクを外して会話を楽しんでいた。職場の同僚と訪れた大串文子さん(57)は「久しぶりのビアガーデン。眺めもよく、風も気持ちいいっ」と冷えたビールジョッキを傾けた。
 肉や野菜が満載のしゃぶしゃぶ鍋「長崎肉盛」が看板メニュー。韓国版ソーセージ「韓国スンデステーキ」を初提供する。今井義謙支配人は「昨年より大人数での来場が期待できる」として2倍の集客を目標に掲げる。
 ホテルセントヒル長崎(筑後町)は、コロナ禍中に自粛していた屋内ビアバイキングを4年ぶりに解禁。7月7日から毎週金曜と19、26両日に開く。人気だった「氷点下ビール」やハイボールに加え、世界各国のビールやカクテルを新たに取りそろえた。サッカーJ2、V・ファーレン長崎の観戦チケットやグッズが当たる抽選会もある。
 ヒルトン長崎(尾上町)のビアホールは、初開催の昨年は3日間だったが、「好評に応えて」16日間に延長し、7月21日からスタートする。平日はテーブル料理、土日はビュッフェ形式で「豪華客船のダイニングを思わせる洗練の空間で、ファーストクラスのような特別感を味わってほしい」と担当者。子ども連れにも対応し、「ちりんちりんアイス」のバラ盛り体験や縁日ゲーム、バルーンショーでもてなす。

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