「見せ方で勝負」「来年は優勝」全日本スキー技術選手権準Vの奥村駿選手が抱負

全日本スキー技術選手権大会の準優勝を報告する奥村選手(城陽市役所)

 京都府城陽市出身のプロスキーヤーで、3月の全日本スキー技術選手権男子で準優勝した奥村駿選手(27)=ファーレンスキークラブ=が、同市役所を訪問した。西日本の選手として初の快挙を成し遂げ、「来年は優勝したい」と抱負を語った。

 奥村選手は小学3年の時に家族でスキーを楽しんだことを機に競技を始め、中学から大学まで北海道でアルペンスキーに打ち込んだ。サラリーマン生活を2年経て、新たに挑戦していた。

 今大会は長野県白馬村の白馬八方尾根スキー場で開催された。技術の巧みさ、フォームの美しさなど「見せ方」が重視され、昨年の15位から一気に2位へ順位を上げた。市役所に同行した府スキー連盟の増山晃章会長は「府連盟にとっても悲願だった」と感慨深げだった。

 奥村選手が市内の幼稚園「明輪学園」(当時)に通っていた時の園長が奥田敏晴市長だった。運動神経が発達している印象だったと振り返り、卒園児の活躍に「うれしいね」と目を細めていた。

 奥村選手は「速さを競うアルペンより、見せ方で勝負する方が自分の性格に合っている。次回は優勝して、また城陽に報告に来たい」と意欲を語った。

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