ガルティエ監督が人種差別問題で拘留…12月の裁判に出廷

[写真:Getty Images]

パリ・サンジェルマン(PSG)のクリストフ・ガルティエ監督(56)と息子のジョン・ヴァロビッチ氏が、過去の人種差別的発言を巡ってニースで警察に拘留された。フランス『Le Parisien』が報じている。

ガルティエ監督はニースを率いていた2021-22シーズンに、一部選手に対する人種差別的な発言やイスラム嫌悪の発言をしていたことが、今年4月に発覚。

一連の発言は当時スポーツディレクターを務めていたジュリアン・フルニエ氏とチーム構成について話し合っていた際、「イスラム教徒と黒人の選手が多すぎる」といった内容が語られ、その電子メールが流出したことで疑惑が持ち上がっていた。

ガルティエ監督はその疑惑が浮上した際にこれを真っ向から否定。名誉毀損による法的措置も開始していた。

以降も疑惑の調査が続いていた中、ニースの警察はガルティエ監督とヴァロビッチ氏の聴取を行うため、6月30日午前に2人を拘留。

その後、フランス検察の発表によると、ガルティエ監督は聴取で告訴される可能性がある犯罪を否定。ヴァロビッチ氏に関しては聴取の後、釈放されたという。

なお、フランス検察は今回の人種差別問題でガルティエ監督を訴追。12月15日にニースの刑事裁判所で裁判にかけることを発表。

この裁判によって有罪となった場合は、禁錮3年と罰金4万5000ユーロ(約700万円)を科される可能性があるという。

成績不振によるPSGの指揮官解任が決定的なガルティエ監督だが、今回の問題によって今後のキャリアにも大きな影響が予想される。

© 株式会社シーソーゲーム