2023年F1第10戦オーストリアGP予選トップ10ドライバーコメント(2)

 2023年F1第10戦オーストリアGPの予選が行われ、ポールポジション~5番手に入ったドライバーたちが金曜日を振り返った。ポールポジション~5番手に入ったドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)だ。

■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
予選 5番手

2023年F1第10戦オーストリアGP アストンマーティンAMR23をチェックするルイス・ハミルトン(メルセデス)

 厳しいセッションだったけれど、ありがたいことに乗り越えることができた。ここは以前から僕たちのマシンにチャレンジを突きつけてくるコースで、今日も同じ状況に見舞われた。だから5番手でよしとするよ。日曜決勝をスタートするうえで、悪くない強力な位置だと思う。

 レースペースにおいて自分たちが正確にどのあたりに位置しているのか、まだよく分からない。3番目か4番目ぐらいかもしれないね。

 自分たちのことに集中して、できる限り速さを発揮することを目指す。今夜懸命に作業して、明日のスプリント予選ではもっといい結果を出せるようにしたい。天候や温度が影響してくると思うけどね。

■ランド・ノリス(マクラーレンF1チーム)
予選 4番手

2023年F1第10戦オーストリアGP ランド・ノリス(マクラーレン)

 4番手にはめちゃくちゃ満足だ。シーズンベストとなる予選セッションのひとつだった。今日のマシンの感触はよくて、自信もすごくあった。予選を通じて少しずつ順位を上げていけたので満足している。チームはこのレースに向けてアップグレードを準備して素晴らしい仕事をしてくれて、今日は現場でも最高の作業をしてくれた。

 最後のコーナーで小さなミスをして3番手を逃してしまったので、もう少し上に行くことができたと思うが、でも同時にP4を獲得できたからね。だから満足はしているし、日曜日に向けていいポジションにつけられた。明日も同じことをしてみせるよ。

■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
予選 3番手

2023年F1第10戦オーストリアGP カルロス・サインツ(フェラーリ)

 僕にとってもチームにとっても、全体的にポジティブな一日だった。日曜決勝を2番グリッドと3番グリッドからスタートできるんだ。一日中、マシンの感触が力強くて、走り始めから速さがあった。そういう状態はいつだってポジティブな兆候だ。

 自分たちのペースがライバルたちと比べてどうなのかははっきりとは分からないけれど、明日と日曜にレースをするのを楽しみにしている。

 良い結果を出したことは間違いないが、一方で、トラックリミットについてFIAと一緒に取り組む必要があると思う。トラックリミットの決定を、もっと迅速かつ効率的に行う、代わりの方法を見つけるためにね。

 Q2最初のアタックで良いラップを走り、Q3への準備をしていたが、そのラップに疑問が生じたために、もう一度コースに出ていかなければならなかった。それによって、ソフトタイヤを1セット余計に使うことになった。明日のスプリント予選のために取っておいたものだ。でも結局そのラップは抹消されなかった。こういう事態を避けることは可能だったはずだ。

■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
予選 2番手

2023年F1第10戦オーストリアGP 予選2番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)とPPのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 クリーンな形で予選を終え、ようやくまたフロントロウに戻ってくることができてうれしい。マシンの感触はこの3戦少し良くなってきていた。Q1とQ2でうまく改善していき、Q3のラップにつなげることが重要だった。最後のラップですべてを注ぎ込むことができ、マックスにかなり近づいた。レッドブルにこれほど接近できるとは予想していなかったよ。良い形で前進したね。予定を早めて、ここシュピールベルクにアップデートパッケージを持ち込むため、この数週間頑張ってくれたファクトリーのスタッフ全員にお礼を言いたい。とても印象的だったし、今日良いパフォーマンスを発揮する助けになった。

 その改善を明日と日曜のレースで確認する必要がある。スプリントからは一貫性に重点を置いていく。そして日曜日には、モントリオールと同じレベルのレースペースがあるかどうかを見てみよう。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
予選 ポールポジション

2023年F1第10戦オーストリアGP 予選PPのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2位シャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位カルロス・サインツ(フェラーリ)

 トラックリミットに注意する必要があり、簡単な予選ではなかった。このサーキットは白線の判断がとても難しいため、大勢が困難な立場に追い込まれた。少なくともそれは僕たちだけではなかったんだ。

 今日は生き残ることがすべてだった。ハードにプッシュすることができず、バンカーラップを入れる必要があった。

 1周が短いコースだから、ラップタイムがかなり接近している。今週末はまだまだこれからで、いろいろなことが起こり得る。明日は全く違うストーリーになるだろう。今日はマシンが速くてトップに立つことができた。それが一番重要なことだ。

(予選後の記者会見で、トラックリミット違反への取り締まりについて語り)今日はすごくばかみたいに見えたと思う。たくさんのラップタイムが取り消されて、僕たちがまるでアマチュアみたいに見えた。そのうちの一部は、ぎりぎりのもので、アウトかインか判断することが不可能なものだったのに、それでもタイムが取り消された。あまりいい感じではなかったよ。

「白線の内側を走ればいいじゃないか」と言われるかもしれないが、そんなに簡単なことなら、僕のマシンに乗ってやってみるといい。これだけ大勢のドライバーが出した、たくさんのラップタイムが取り消されたということは、簡単ではないというのは明らかだ。通常なら僕たちはうまく限界を判断できるのだから。

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