岩尾のロングシュートが炸裂! 逆転の浦和が敵地で鳥栖を撃破【明治安田J1第19節】

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1日、明治安田生命J1リーグ第19節のサガン鳥栖vs浦和レッズが駅前不動産スタジアムで行われ、アウェイの浦和が1-2で勝利を収めた。

8位の鳥栖はリーグ戦7試合負けなしと好調を維持している。前節の湘南ベルマーレ戦では、小野のハットトリックもあり、6-0の大勝を飾った。今回の試合では原田がメンバー外となり、代わりに福田が右サイドバックで先発した。

対する4位の浦和は鳥栖以上に良い結果を残している。リーグ戦8試合負けなしで、カップ戦も含めれば11戦無敗。今節はホセ・カンテと高橋がスタメン入りを果たした。

試合は浦和・伊藤のオープニングシュートで幕を開けたが、先制点を掴んだのは鳥栖。8分、鳥栖が左サイドをパスで崩すと、ボックス左角手前でボールを受けた手塚が左足アウトサイドの浮き球パスを送る。ボックス内にいた長沼がこれを頭で合わせ、幸先よくリードを奪った。

しかし、浦和もすぐさま追いつく。12分、右サイドを崩すと伊藤がボックス内へグラウンダーのクロスを送る。これをニアで受けたホセ・カンテが、トラップからゴール右隅を射貫き、試合を振り出しに戻した。ホセ・カンテは2試合連続のゴールとなった。

ボール保持する時間が続く鳥栖。30分には右サイドにいた原田からチャンスが生まれる。ワンタッチで右ハーフスペースにいた堀米へパスを送ると、堀米はカットインから左足でシュート。ゴール左隅にボールが飛んだが、GK西川がしっかりと抑えた。

一方の浦和も右サイドからチャンスを作る。32分には、右サイド深い位置でボールを持った大久保が相手DFを外して中央へクロス。ファーに走った高橋がこれを頭で合わせたが、枠に飛ばすことはできなかった。

34分、結果的には酒井のオフサイドだったものの、再び浦和に決定機が訪れた。右ポケットへのスルーパスに酒井が抜け出すと、中央へ折り返す。ファーに走り込んだ大畑がフリーでシュートを放ったが、やや力が入ったか、ボールはバーの上へと越えていった。

流れが来ている浦和。38分に岩尾のスーパーゴールで逆転に成功する。ハーフウェーラインでファウルを得ると、相手GKの位置を見ていた岩尾がすかさずロングシュート。GK朴も必死に戻ってギリギリ手で触ったが、そのままゴールへと吸い込まれた。

1-2のスコアで迎えた後半、浦和は56分に2枚替えを行う。ホセ・カンテと高橋を下げ、ベンチスタートの興梠と関根をピッチに送り出した。

すると直後の59分、途中出場の興梠と関根がいきなり見せ場を作る。相手のスローインをカットした流れからボックス内の興梠までボールが渡ると、興梠はキックフェイントから冷静に後ろの関根へとパス。関根がダイレクトで左足のシュートを打ったが、これはGK朴がビッグセーブで凌いだ。

追いかける鳥栖は、65分に前節ハットトリックの小野を下げ、富樫を投入する。対する浦和も70分に岩尾、大畑を下げ、早川と荻原を起用した。

攻めあぐねる鳥栖に対し、浦和がカウンターからゴールを狙う。前線から激しくプレッシャーをかけると、右サイドのハーフウェーライン付近で伊藤がボールを奪取。そのままボックス内で持ち上がり、ニアへのシュートを狙ったが、これはGK朴がCKに逃れた。

鳥栖は73分に楢原と樺山を、81分に河田と藤田を起用する。富樫と河田の2トップのような並びに変え、最後の勝負に出た。

86分、鳥栖が左サイド高い位置でスローインを得ると、途中出場の藤田のロングスローが発動。長沼がそらし、富樫が頭で合わせたが、決めきることはできなかった。

最後まで同点ゴールを狙う鳥栖だったが、1-2のまま終了。試合巧者ぶりを見せた浦和がリーグ戦無敗記録を12試合に伸ばしている。

サガン鳥栖 1-2 浦和レッズ

【鳥栖】

長沼洋一(前8)

【浦和】

ホセ・カンテ(前11)

岩尾憲(前38)

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