富山新聞氷見総局、室井さんと開館祝う 文化センター舞台発表、800人魅了

満員の観客と笑顔で記念撮影する室井さん=氷見市芸術文化館

 北國新聞社が富山新聞創刊100年に合わせ、氷見市比美町に新築した富山新聞氷見総局が1日開館した。同日、入居する富山新聞文化センター氷見教室もオープンし、開館を記念した「富山アカデミー祭in氷見」が市芸術文化館で開かれた。女優・随筆家の室井滋さん(富山県出身)のトークショーや文化センター講師らの舞台発表が行われ、市民ら約800人を楽しませた。

  ●軽妙トーク

 本紙で連載「瓢箪(ひょうたん)なまず日記」を執筆する室井さんは軽妙な語りで、満員の観客を魅了した。事前に見学した氷見総局について「真新しい真白い建物。市役所と間違えそう」と語り、会場を沸かせた。

 女優として様々な役を演じたことを振り返り、爆発シーンの撮影で2階から飛び降りたエピソードなどをユーモアたっぷりに紹介。富山市の高志の国文学館長の就任後、県内で過ごす時間が増えたとした。室井さん作の絵本の朗読も披露し、最後は観客全員と笑顔で記念撮影した。

 舞台発表は「やさしいお箏(こと)」の増井雅柊盈(まさとえ)さんらの演奏で幕開けし、計7講座の講師、受講生が出演した。

 「詩吟講座」の氷見岳鳳会、「楽しいハーモニカ教室」の福井宗豊さんらが続き、「エリック・ゴスペルクワイヤー」のエリック・カスティーロさんらが合唱を披露した。

 「はじめてのチアダンス」の講師KYOKOさんらがはつらつとした演技を見せ、中浜直美さん指導の「エンジョイ・フラダンス」の受講生や「MAI(マイ)のキッズダンス」の踊りで盛り上がった。

 開会に先立って、富山新聞社の砂塚隆広社長があいさつ。新しい氷見総局について「市民の学び、生きがいづくりを応援し、集まった人がまちを回遊する施設にしたい」と述べた。来賓の林正之市長は「近くにある潮風ギャラリーと連携し、にぎわいづくりに貢献してほしい」と期待した。

舞台発表の幕開けを飾った箏曲演奏

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