卒業した先輩育てた花の苗「道の駅の見どころになって」 京都・京丹波、高校生植え付け

円形の花壇に等間隔でマリーゴールドを植える生徒たち(京丹波町曽根・道の駅「京丹波味夢の里」)

 京都府京丹波町豊田の須知高の生徒が、同町曽根の道の駅「京丹波味夢の里」で、マリーゴールドの植え付けをした。生徒たちは道の駅のスタッフらと共に、花びらを傷つけないよう丁寧に作業した。

 住民グループ「そねっと」が敷地内の花壇の手入れを担っている。マリーゴールドの苗を同高から仕入れている縁で、食品科学科の生徒で草花の授業を履修している3年生4人が、植え付けに参加した。

 生徒や教員、そねっとのメンバーらは6月16日、道の駅と塩谷古墳公園の間にある円形の花壇2カ所に、黄色とオレンジ色の約700株を手分けして植えた。生徒たちは慣れた手つきで土を掘り、優しく苗を移し替えていた。3年の男子生徒(17)は「卒業した先輩が育てた苗。丈夫に育ち、道の駅の見どころになれば」と期待した。

 10月ごろには花壇一面に花が広がるという。そねっとの岩崎ひろみさん(65)は「暑さに強い花なので、引き続き大切に育てたい」と話した。

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