インディカー第9戦ミド・オハイオ予選/僅差の予選を制したコルトン・ハータが2戦連続のポール獲得

 ミド・オハイオ・スポーツカーコースで開催されているNTTインディカー・シリーズ第9戦。7月2日に行われた予選は、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジャニアン)が第8戦ロードアメリカに次ぐ2戦連続のポールポジションを獲得した。

 今回の第9戦ミド・オハイオからシーズン後半戦に突入したNTTインディカー・シリーズ。

 前日のプラクティス1では、ランキング4位のパト・オワード(アロウ・マクラーレン)が、予選前のプラクティス2ではランキング10位のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がトップタイムを記録している。

 そして行われた予選では、前戦ロードアメリカでも好調だったハータが再び速さを披露。タイヤ選択が分かれるなか新品のプライマリータイヤ(ハード寄り)を使用し、2戦連続通算11度目のポールポジションを獲得した。

 ハータは「2戦連続でポールポジションを獲得することができて本当に嬉しい。今回の予選では、ブラックタイヤ(ハード寄り)とレッドタイヤ(ソフト寄り)の性能が非常に近いところにあって、どちらを選ぶかというのは非常に難しい決断だった。けれど、チームはどちらのタイヤにも合うようにクルマを用意してくれていたから、僕は両方を選択肢に入れることができた」とコメント。

インディカー第9戦ミド・オハイオ コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)

 ハータに続く最前列グリッドを獲得したのは、地元オハイオ州出身のグラハム・レイホール(ドレイヤー&レインボールド)。ハータから0.0432秒遅れのタイムをファイアストン・ファストシックスで記録して2番手グリッドを獲得、レイホールにとっては今季最高の予選順位となる。

 3番手グリッドには、期待の若手カイル・カークウッド(アンドレッティ・オートスポート)が続いた。第3戦ロングビーチでポール・トゥ・ウインを飾っているカークウッドは、ファイアストン・ファストシックスでハータから0.0597秒遅れの1分6秒3693を記録し、トップ2台とコンマ1秒以内の僅差で3番手グリッドを獲得した。

 チャンピオンシップをリードしているアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)は、カークウッドに並ぶ2列目4番手のグリッドを獲得。2番手レイホールと3番手カークウッドが中古のオルタネートタイヤ(ソフト寄り)を選択するなか、パロウはハータ同様新品のプライマリータイヤを選択し、1分6秒4166を記録している。

 プラクティス1でトップタイムを記録していたオワードは、予選グループ1のターン2で痛恨のスピンを喫した。コーナーの立ち上がりでリヤを失い姿勢を乱したオワードは、そのままコース脇の芝生上でエンジンをストール。結局、セッション中にアタックラップを記録することは叶わず25番手で予選を終えることとなった。

 そして、プラクティス2でトップタイムを記録し、昨年のミド・オハイオでのレースで3位表彰台を飾ったパワーは、ファイアストン・ファストシックスへの進出を惜しくも逃し、決勝は7番手グリッドからのスタートとなる。

 また、プラクティス2にターン4でマシンが7度横転する大きなクラッシュを起こしたシモン・パジェノー(メイヤー・シャンク・レーシング)は、体の無事が確認されてはいるもののインディカー・メディカルチームの判断によって土曜日のセッションへの出走停止を命じられ、予選セッションへの参加を見送っている。チームは、決勝レースにパジェノーが出走できない場合に備えて、今年6月にエド・カーペンター・レーシングを離脱したコナー・デイリーに代役を依頼している。

インディカー第9戦ミド・オハイオ グラハム・レイホール(ドレイヤー&レインボールド)
インディカー第9戦ミド・オハイオ カイル・カークウッド(アンドレッティ・オートスポート)

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